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どうやら杜子春様のブログらしい。三日坊主だけどな!
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今はとまっているけどずっとそうってわけじゃない
とりあえずそういうこと。
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そのまま病院に連行された俺に、親以外で真っ先に会いに来たのは、馬鹿な俺を殴りもしねえ役立たずな担任と、ハゲがスーツ着て歩いてやがるような校長だった。
そんな面白くもねえ二人組みに伝えられたのは、半月の停学と自宅謹慎。

ベッドのそばで長々と説教されなくったってそんな覚悟くらいはできてたさ。

世界でも環境でも雰囲気でも家庭環境でも学校でもなく、俺が俺の手でバイクに乗って暴力沙汰を起こしていることくらいは知っている。
ただ、奴らは逆にそれらが悪いのかもしれないが、という前提で話を切り出して説教をし続けている。
馬鹿だなあ!俺が悪いに決まってるじゃねーか!
笑い飛ばして全てお仕舞いにして、それから誰かが俺の頭でも殴り飛ばしゃカタがつくことを、なぜここまで深刻にして、間違った方へ間違った方へ曲げてんだか、俺にはさっぱり理解ができない。なぜなら俺が馬鹿だから。

親父はその二人をニヤニヤ笑いながら見ている。
俺も、その二人をニヤニヤ笑いながら見ている。

表だけは神妙なツラで受け流し、たっぷり二時間の二者面談が漸く終わった後で笑い出したのは親父だった。

「馬鹿だなあ、俺の息子がバイクで転倒する訳はないってのに。乗り方教えたのは誰だとおもってんだか。」

親父は実に面白そうに笑い、俺の頭を張り倒した。
割合大怪我なのにそこまで痛いわけじゃあない。
この分なら三日で退院できるだろう。

「で、話はできたかい?」
「ああ、できたさ。大怪我だけどな。」

全部知ってやがったんだろうか。
奴が、そこにいたことも。なにもかもを。
ただ、親父は何一つ話すことなく笑っている。

そっから会話が続くこともなく、二人で黙っている。

「梨、食うか?家から送ってきたんだけどさ。」

「いらね。」

会話の切り口とビニール袋の中身をあさっていた親父が、俺の拒絶で手を止めた。

「・・・なあ、俺どうしたらいいのかねえ。
 ぶっちゃけハゲと担任が言ってたじゃん。進路だとかさ。」

窓の外は淀んで雨が降りそうな天気。
俺の将来は先が見えない。どうしたらいい。

「さあ、それはお前が決めることじゃあないのかねえ。」

「相変わらず薄情な親父殿なこって。」

いつだってそうだ。
全部自分一人で決めて、俺にも全部自分一人で決めろという。

「ああ、そういやポストに高校のパンフレットが入ってたからもってきたわ。
 あと漫画だとか。ヒマなら読んどけ。俺は帰るで。」

近場やら遠いところやらの私立高校のパンフレットの束をどんと置いて、止める間もなく親父は扉をくぐった。

「ゆっくり傷を治すんだな。あと、修理代は出世払いにしてやるよ。」

ぱたん、と扉が閉じる。
マジかよ・・・。

馬鹿みたいに静かになってしまった室内で、手持ち無沙汰になった俺はベッドに体を預けた。
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